税理士に求められるスキルや能力とは?

数字を扱う力

税理士は税額計算など、日常業務において様々な計算を行なっており、まさに会計のプロだと言えます。そして税理士は、法律や会計における膨大な知識の他にも、企業や個人商店の経営に関わる数多くの数字を正確に、さらにスピーディーに計算できる能力が求められます。例えば、所得税や住民税、相続税などを計算する場合、また、企業の経理の方に代わって決算書や試算表を作り上げるといった場合に、こうしたスキルや能力が求められます。
ただし、税理士の仕事というのは理系と言うよりも文系に当たる仕事なので、複雑で難解すぎるような数学を解く力は求められません。人より暗算能力が高かったり、数学センスが多少あると、税理士の仕事も滞ることなくこなせるでしょう。

営業を行なえる力

以前は税理士資格を所有しているというだけで、将来が安泰していると言われた時代もありました。しかし近年は、税理士ばかりでなく「士業」全体的に成長力が伸び悩んでいます。税理士の資格合格者や所有者は年々増加はしていますが、中小企業や個人事業者で税理士に仕事を依頼するところがどんどん減ってきているため、こうした顧客の奪い合いが激化している状況です。
このような時代的・環境的背景から、中小企業や個人事業者と契約を結べるかどうかは、個人個人の税理士の営業能力にかかっており、相手の話をきちんと聞き、的確なアドバイスを行ない、前へ出すぎることなくしっかりと相手を立てられるような行動も、税理士には求められていると言えます。

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コンサルティング能力

税務の事務手続きにおいて、以前からあった書類提出といったアナログ作業ばかりでなく、インターネットを通じた電子申告も普及率が年々上がってきました。そのため、こうした手続きがどんどん簡単になり、税理士にはよりコンサルティングに関わることが求められるようになってきました。
税理士なので会計や財務に関してのアドバイスを行なったり、幅広い知識を所有していることはとても大切ですが、経営における課題は何も数字ばかりではないため、税理士でもマーケティング能力や販売センスといった能力まで求められるようになってきました。また、こうした本来の税理士の範疇を超えるような知識でも、相手にわかりやすく伝えられる力が重要で、口下手よりもコミュニケーション能力に長けた人の方が重宝される時代になってきたと言えます。

カテゴリー: 住宅の雑学