愛犬の耳をかく仕草や臭いに注意!外耳炎について

外耳炎とはどのような疾患なのか

外耳炎は、耳の穴に急性もしくは慢性の炎症が起こっている状態です。耳の穴の入口から鼓膜まで及ぶこともあり、放っておくと中耳や内耳にも炎症が広がってしまう可能性があります。
外耳炎の症状は、耳のかゆみや痛みが主となっています。痛みを感じている場合は、耳を触ろうとすると攻撃的になってしまうケースもあります。また、首を振ったり、耳の後ろ側を掻くような仕草を頻繁にするようになった場合は、何らかの炎症が起こっている可能性が高いでしょう。しかし、耳垢の増加や耳からの悪臭がするようになってから外耳炎になっていることに気付くというケースも少なくないため、毎日の様子を観察することが大切です。

外耳炎になるとどんな仕草や症状が出る?

外耳炎になっているかどうかは、犬の仕草でも見極めることができます。次は、外耳炎になるとどのような仕草をするのかご紹介しましょう。
外耳炎になった犬は、耳のかゆみや痛みを感じるため、耳のまわりをよく掻くようになります。また、片方の耳を下にして頭を傾けるようになった場合も、外耳炎になっている可能性が高いので注意が必要です。さらに、耳垢が増えたり耳から悪臭がするようになった場合も、高い確率で外耳炎にかかっていると言って良いでしょう。

外耳炎は再発や慢性化しやすい疾患

外耳炎は、数ある疾患の中でも再発や慢性化しやすい疾患です。そのため、外耳炎と診断された場合は丁寧な治療を行う必要があります。しっかりと治すためには、耳道が正常化するまで通院しましょう。耳道や鼓膜がしっかりと回復したことがオトスコープで確認できれば通院を止めても問題ありません。しかし、アレルギー体質の犬は再発する可能性が高いため、どのようなケアをすべきなのかしっかり指導してもらってください。
外耳炎の発見が遅れてしまうと、耳道の痛みが深刻になっている可能性があります。そのような場合は、CTやMRIで周囲の組織の状態を把握しなければいけないケースもあります。最近は、外科的な治療を施さなければいけなかったケースでも、オトスコープなどを活用することで手術をしなくても済むようになりました。しかし、場合によっては手術をしなければいけない可能性もゼロではないので、早めに適切な治療を受けられるようにしましょう。そのためには、愛犬の様子を毎日観察し、小さな変化でも見逃さなようにすることが大切です。ちょっとした変化も見逃さないよう愛犬のことをよく観察してあげてください。

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